【BMS/beatoraja】beatorajaで勘違いされがちなこと
2020.11.17 更新
2021.01.01 更新
2021.01.24 更新
2021.02.05 更新
2021.12.24 更新
筆者はBMSプレイヤーとしてbeatorajaを2017年末頃から使用しており、非公式Q&Aを作ったりしております。
Twitterで普段からエゴサしたりしていると、様々な勘違いが多発しているので、勘違いされがちなこと+αをこの記事で纏めて行こうと思います。
とても良く勘違いされていること
Javaのインストールがよくわからなくて使えねぇ!!
というかめんどくせぇ!
2020年末に(Windows10 64bit環境に限りますが)必要なJavaが同梱されたものがリリースされました。
(画像の一番上のものです)
同梱版本体を利用する場合、「beatoraja-config.bat」の代わりに「beatoraja.exe」が同梱されているので、こちら経由で起動しましょう。
Javaがよくわからないという人は同梱版を是非DLしましょう。
(ビルド版等、公式以外の本体を使用している場合も「jre」フォルダと「beatoraja.exe」を適切な位置に配置してあげると起動できる…はずです(未確認))
beatorajaは重い!!使えねぇ!!
確かにLR2よりは重いですが、LR2はSD(640×480)が前提の設計に対してbeatorajaはフルHD(1920×1080)等に対応しています。
高解像度である=負荷が上がるという以上、LR2より重いのは当然のことです。
しかし、本当にbeatoraja自体が重いのか、というのは考慮の余地があります。
初期スキンやModernChic*1でプレイするだけなら高スペックPCは必要ありません。
高スペックPCはおろか、(低解像度等の条件はあるが)遊ぶだけであるならAtomのようなモバイルPCで使用されているCPUでも大丈夫だったりします。
(もちろん、快適に遊べるか・配信をするなどになる場合は別問題です)
最近のCPU*2でPCを組む予定であるのであれば、ローエンドGPUかそれに準拠するオンボードGPUであれば問題なく120fps以上で動作するかと思われます。
これはノートPCでも同様で、最近のノートであれば問題なく動作するかと思われます。
beatorajaが重くなる原因としては、下記の理由が多いです。
・スキン設定:ノート分布・タイミンググラフがONになっている*3
上記機能は比較的CPU負荷が高い機能となるので、PCの性能に不安があったり少しでも軽くしたい場合はOFFにしましょう。
他スキンを使用している場合も、準拠しているオプションをOFFにしましょう。
・負荷が非常に高いスキンを使用している
LR2(HD含)のスキンであればそこまで負荷が高くならないはずです。
(名前は出しませんが)某スキンは非常に負荷が高いスキンとなっているので、他スキンへの変更を視野に入れましょう。
他、負荷を軽減する対策などは下記の海岸砂丘さんの記事を参考にするとやりやすいかと思われます。
・Javaを最新版に更新してみる
本体に同梱されているJavaは結構古いバージョンなので、最新版を使用することでパフォーマンスが改善する可能性があります。
(自身はJavaを変更したことによりプレイ中のティアリングが減少しました)
ここでは解説しませんが、下記記事に導入法が書かれていますのでご参考までに。
※導入手順がやや複雑のため、PC初心者には厳しいかも
beatorajaにIRがない!!使えねぇ!!
beatorajaにIRは、ありまぁす!
前提として、システムが違うのでLR2IRにはどう頑張っても接続できません。諦めましょう。
(今後対応する見込みもないですし、そもそも判定幅が違う本体同士でプレイしたスコアが同一IRにあるのも違和感が…)
beatoraja用IR(Score Repository)として、現状は下記2つのIRが存在しています。
なお、適切に設定することで2つ同時に接続することが可能です。
※どちらもメールアドレスによるユーザ認証が必要です。
ただし、自力でビルドした本体やexe化した本体*4ではIRに接続することはできません。
(ex.判定をLR2と近似値に改変してビルドした本体)
・Mocha-Repository
-Level Review機能有*5
mocha-repository.info
・MinIR
-stella/satellite難易度表との連携機能有*6
ビルドしないと本体が使えねぇ!!
ビルドしなくても使えます。
現在、バイナリ版本体はMocha-Repository上にあるので下記URLからダウンロードしましょう。(ついでにMocha-Repositoryも登録してしまいましょう)
GitHub上のものはソースコードしかないので注意です。
https://mocha-repository.info/download.php
専用コントローラーが動かねぇ!!
設定をちゃんとしてあげましょう。
この問題、特にPHOENIXWANやINFINITASコントローラーで起きがちです。
これらのコントローラーを使用する*7場合、設定→Inputタブから、使いたいコントローラーの「アナログスクラッチ」の項目をオンにしましょう。
後は起動して、キーコンフィグ*8を開いて、プレイしたいモードの選択画面で2キーを押しましょう。
これで多分動くようになるはずです。
DAOコンの新基板やPHOENIXWANを使用している場合、コントローラー側が適切なモードになっているかを今一度確認しましょう。
※最新版(0.8.3)では「2バイト文字を使用しているコントローラーでは正常に設定できない」不具合が発生しているようなので、下記ツイートを参考にデバイス側を弄ってみるといいかもしれません。(レジストリを書き換えるので自己責任でお願いします。)
beatorajaを起動する度にコントローラーを指定し直さなければいけない問題の解決方法
— Mirai.S (@Mirai_Scarlet) 2021年12月23日
(※レジストリを弄るので自己責任で)
・コントローラーのVIDを調べる
※「VID_xxxx」のみでOK
調べ方
使用しているコントローラーのプロパティ→ハードウェア→ゲームコントローラーのプロパティ→詳細(画像) pic.twitter.com/9UZvXXcy3P
・レジストリエディタを開き下記アドレスを入力
— Mirai.S (@Mirai_Scarlet) 2021年12月23日
「HKEY_CURRENT_USER\System\CurrentControlSet\Control\MediaProperties\PrivateProperties\Joystick\OEM\」
・開いた箇所に同じVIDのキーが存在するはずなので開く
・キー「OEMName」の「値を2バイト文字を含まない形」に書き換える
・playerX/config.xml内にある文字化けしているデバイス名を含むカラムを削除(※もしかしたらこれだけでいけるかも)
— Mirai.S (@Mirai_Scarlet) 2021年12月23日
原因は恐らくライブラリ側が2バイト文字に対応してないことだと思うので、本体側での更新は厳しいかも
ショートカットが作成できない!!
beatoraja-config.batに対してショートカットを作成することで、任意の場所にショートカットを作成することが可能です。
(Java同梱版の場合、beatoraja.exeに対してショートカットを作成してあげましょう)
【発狂難易度表向け】リコメンドが使えない!!
参考値ではありますが、リコメンドを求めることは可能です。
有志が作成したリコメンド算出用ツールを使用すれば数値は求めることが可能です。
beatoraja用のリコメンドツールを公開しました。#beatorajahttps://t.co/Jlsc81MBBE
— らゆ (@rayu0718) 2018年7月2日
ただし、元々のリコメンド*9がLR2でのゲージ推移を基に作成されているため、正確な値を求めることは不可能になっています。
【Mocha-Repository使用者向け】本体とIR側でクリアランプが一致しない
GAS(Gauge Auto Shift)機能を使用していませんか?
Mocha-Repository(以下、便宜上IRと呼ぶ)上では、GASを使用している場合以下の仕様が適用されるようになっています。
- IRへのスコア初登録時:クリア時のゲージで登録
- 2回目のプレイ以降:プレイゲージと異なるゲージ*10でクリアした場合、アシスト扱いで登録される
※但し、モード・ゲージ問わずフルコンした場合・選択ゲージ通りでクリアした場合*11はアシスト扱いになりません
よって、クリアランプ狙いをする場合はGASをオフにする事が推奨されます。
何故このような仕様になった理由は過去に議論されておりますので、こちらの方を御覧ください。(シート内「プレイゲージの推移について」を参照)
※Mocha-Repository上でのGASの取り扱いは、次期Ver(0.8.2)で調整される予定です
(IR上でGAS使用可否を判別できるようになります)
→0.8.2以降、GASを適用した時でも終了時のクリアランプが反映されるようになりました
(※GAS適用時はクリアランプ表記に※が付与されます(外部からは確認できません))
何故こんなことを書くのか
何故ココまでしてbeatorajaをお勧めするのかというと…
単純に、LR2の規格が現代に不適合になってきていることが大きいです。
LR2が更新停止してからもう10年です。
解像度の問題もそうですし、何より(oraja/LR2限らず)様々な本体に対応するためにクリエイター側に相当な負荷がかかっている事は間違いないかと思われます。
https://twitter.com/ryougae_samurai/status/1326863884506914816?s=20
LR2は動画再生能力が2010年で止まっているので、これを推し進めることは映像クリエイターを不幸にすると思ってる。いつまでmpg、wmvで縛るつもりなの
— 両替侍 (@ryougae_samurai) 2020年11月12日
単純に制作意欲を減退させてしまう=BMS作品が減ってしまうことにもなりかねません。
勿論beatorajaにも欠点はありますし、引き継ぐに際してスコアデータ等に互換性があまりないという問題もあります*12が、これからのBMSを考えるとそろそろ世代交代してもいいんじゃないか、と個人的には思っています。
他にもあれば追加していこうと思います。
お役立ち記事一覧
以下2つはやや情報古め
https://twitter.com/ryougae_samurai/status/1097787956197126145?s=20
er.com/ryougae_samurai/statuと思うs/1326863884506914816?s=20
*1:0.8から本体に同梱されているスキン
*2:Intel:第10世代Core iシリーズ・AMD:Ryzenシリーズ
*3:ModernChicの場合
*4:java同梱版に同封されているbeatoraja.exeは例外
*5:プレイした譜面の難易度を評価することができる機能。超便利
*6:プライマリIRに設定しておく必要がある。有効になると難易度表を自動更新してくれる
*8:選曲画面で10キーではない6キー
*9:譜面難度推定表
*10:ex.EX-HARDを選択してHARDゲージでクリアした、等
*11:ex.BEST CLEAR・HARDを選択しHARDゲージでクリアした、等
*12:データ引き継ぎ自体は設定→その他タブ→Import LR2 Scoreから可能